【DFF小話】君とふかふか#1

シリーズ化目指して書いてみます。

ちなみに
・ティナ受け
・ほのぼの
を目指しています


今回はオニオンナイト編です。

続きからどうぞ。

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ティナの好きなことは、モーグリをふかふかすること。
でも、ここにはモーグリはいない。
だから、代わりにモーグリ人形をふかふかしている。


コスモスの戦士が集う館
明日に向けて休もうと戦士たちはそれぞれの部屋に戻っていく。
部屋は一室に2、3人が入り、部屋割りは決まっていない。お互いが納得すればどんな組み合わせでも可能だ。
そしてとある一室に、ティナはそこに居た。

「ティナ！」
寝る前の日課であるふかふかをしようとしていた時、声をかけられた。
ティナが振り向くと、そこに少年がいた。
コスモスの戦士の中で一番年下。ティナを守ると決めてから少しずつ生意気な性格は変わっていってる。
「どうしたの」
彼女は人形を抱いたままだった。少年はこう思うのだった。
か、可愛い…。
「あのさ、…いつカオスの連中が来るか分からないからさ」
少年は言葉を選ぶ。彼なりに失敗はしたくないのだろう。
「…僕が守るよ」
「ふふ、いつも言ってくれてるじゃない」
「い、いや、いつもの意味とはちょっと違うんだ」
慌てている少年を見て、首をかしげる少女。
「あ、あのさ」
少年の身体がだんだん火照っていく。
「ティナの隣で寝たいんだ」
そして、少年は気づき後悔する。…なんの捻りも無い台詞だったと。
しかし、彼女は答えた。
「いいよ。…守ってくれるんだね」

布団を二枚、隣に並べる。部屋によってベッドだったり布団だったりする。
少年はこのことをどういうことを指すのか、また世間ではどう思われるかを少しばかり解っていた。
しかし…幸か不幸か、ティナは彼のようには解っていないようだった。
「これで…二回目かな」
「…ああ、そうだね」
自分で誘っておいて、少年はどうしようかと考えていた。
ティナは守るべき人。だけど僕に本当に守れるのだろうか。
むしろ、壊しそうな気がする。
そう、あの時のように……。
「…どうしたの。具合が悪いの」
「僕は大丈夫だよ。僕はティナが寝てから寝るよ」
「だめよ。今日も戦ったんだから」
ねっ。少女は少年の髪をなでる。
そして微笑み、少年にそれを渡した。
「…これって」
「モーグリのぬいぐるみなの。こうやっていると落ち着くの」
そういって少女は人形の頭をなでる。ふかふか。
「へえ、そうなんだ。…やってみてもいい」
「うん。ふかふかしてみて」
モーグリ人形を少年に渡す。白く柔らかい毛が持つだけでも心地いい。
ふかふか。…ふかふか。
「本当だ。なんだか…心まで柔らかくなりそうだよ」
ぎゅっと人形を抱いてみる。ふわふわでもこもこした手触りだけでなく、少女の香りもした。お花畑にいるような、可憐で清楚な香り。
「…ティナ…」
何も言わずにティナは少年の背中を優しく置いた。
「…なんだか…眠たくなってきたよ…」
「じゃあ、おやすみ…」
「まってよティナ」
少年はティナの手をぎゅっと握った
「おやすみの挨拶は言葉だけじゃないんだよ」
少年はまたどこか照れているような仕草をした。
「おやすみのキスって知ってるかな。寝る前におでこにちょっとキスするんだ。僕がいた世界では当たり前だったよ」
「そうなんだ。知らなかったな」
知らないのも当然だ。…前半までは分からなくもないが、後半の話は本当だったのかが怪しい。
それでも、ティナは「いいよ」といってくれた。
「おやすみなさい」
そう言うと、少年のおでこに軽くキスした。
今夜は眠れるかな…。少年は顔を赤らめてそう思うのだった。

お互いがめを閉じた後しばらくして、寝息をたてたのは少年のほうだった。その腕には彼女の人形がぎゅっと抱きしめられていた。


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オニオン君は可愛いです。生意気で可愛いです。

この二人は兄弟のようなカップリングが理想です。