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と言うわけで、小話(二次小説)です。

ジャンル:DFF
CP:WoL×ティナ

甘いです。
実はこの小話、mixiで先行公開したのですが、コメント残した人みんなが「にやにやしました」というを…。
それくらい甘いです。



それでも見たい方。続きからどうぞ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


寝室の窓から見える星が瞬く。
こうやって見ると、まだ希望は無くなっていないんだと再認識される。
さあ、明日に向けて休もう。
カーテンを閉めて床に就こうとした時だった。
…小さく、ノックの音が聞こえた。
「…誰だ」
ドアの鍵を開け、慎重に相手をうかがう。
「あの…夜分遅くにすみません」
か弱い声…。ティナだった。
ドアを開けると、やはり彼女だった。
「どうした。眠れないのか」
「…はい」
見ると、彼女は寝巻きを装備していた。そして腕には枕が抱えられていた。
…ああ、そうだ。
私はリーダーとして、何をしなければならないのか。…分かっているはずだ。
「ティナ。明日は早い。モーグリ人形あげるから戻るんだ」
一瞬躊躇ったが、これが最良の選択だ。
私はモーグリ人形をティナに手渡す。抱くまでは大きくないが、もふもふするくらいなら十分な大きさだ。
「……」
ティナはモーグリの頭をなで、もふもふした。
もふもふ・・・もふもふ。
なんだか、彼女が楽しそうに見える。
そして…、彼女が可愛くてたまらない。
そう思っていると、ティナは私に人形を渡した。
「もふもふ…、しませんか」
彼女は微笑んだ。
私もモーグリ人形の頭をなでた。
人形といってもぬいぐるみといったほうが正解だろう、白く柔らかな繊維と指先が絡みあい、くすぐったい。
ああ、これは癒される。ティナが好きだと公言しているのも納得だ。
そして、また我に返る。ティナがこっちを見て笑っている。
「…楽しそうだったから。邪魔しちゃいけないかなって…」
「そんなことは無い、ティナ」
はっきりと彼女に答えたが、だらしない所を見られてしまって少し恥ずかしい。
「じゃあ、おやすみなさい」
「ああ、明日ちゃんと起きるんだぞ」
そう言って、ティナの髪を撫でる。もふもふ。
すると、ティナは首をかしげた。何かあったのだろうか。
「どうした」
「いえ…、しないのかなって」
「えっ、な、何をだ」
一瞬周りがぐらついたような気がしたが。気のせいだろう。
彼女は濁りの無い瞳でこういった。
「挨拶代わりのキス…です」
「え…」
確かに期待していたものより遥かにソフトではあるが、それでも更に足元が崩れそうになった。
「だ、誰から教わった」
「オニオン君と毎日…」
キスを…。そう聞こえるか聞こえないか。
私は、宙を浮いたような感覚に陥った。


目の前は光に満ちていた。

柔らかく温かい、まさに光。

大きな花束の豊かな香りが、私と彼女を包んでくれる。


「…ウォーリアさん…」
彼女の声が聞こえたときには気がついていた。
「…少し…苦しい」
いつの間にか、私は彼女を強く抱きしめていたのだ。
…頭がぼおっとしている。腕の感覚が強く残っている。
ああ、なんと美しい女性なのだろうか。
私は腕の力を抜いて、改めて彼女の顔を見た。案の定、彼女も何が起こったのか分からなくなっているようだった。
「…私が、怖いか」
優しく言ったつもりだが、彼女にどう伝わっているのかは分からなかった。
ティナは、ゆっくりと首を横に振った。…意外だった。怯えているかと思った。
そして、今度は彼女から…優しく抱きしめられる。
「…ティナ…」
「私は…、信頼されてるの…かな…」
優しい声で、囁かれる。
「急にどうした」
「時々、不安になるの。今日も…皆の足を引っ張ったかもしれない、と思うと…」
彼女の腕が解かれる。しかし、私は…。
「ティナ…、その………」
上手く言えない。しかしこれは許可を得るべきだろう。
「ティナ……、………していいか」
「えっ…何を…ですか」
「…挨拶代わりの口づけ」
この言葉を言うだけで心臓が高鳴る。
いつの間にか身体も火照り、暑くなっていた。
彼女は頷いた。更に胸が苦しくなる。
「後…服脱いで良いか。熱くて…」
流石にティナも顔を赤くした。…強く後悔した。
それでも、彼女は許可してくれた。
ああ、なんていうことだ。

「ティナ…」
私は改めて彼女に言った。
「…嫌だったら私を強く突き飛ばしてくれ。そうしないと…」
少し、躊躇った。
「……本気で、襲う」
しかし、ティナは微笑んだ。
「大丈夫。ウォーリアさんは仲間を裏切りません」
その言葉が嬉しい反面悲しかった。
敵だから、嫌いだから襲うんじゃない。…男として襲うかもしれないんだ。
「…ありがとう」
私は彼女にそう言った。
汗で濡れつつある上着を脱ぎ、再び彼女を抱きしめる。…先程と違う感覚に驚きが隠せなくて戸惑った。
それでも何気なくティナを見る。
そして、自然に…、口づけをした。
これが不思議なもので、一度してしまうと恥じらいが消えるらしい。私は二度、三度四度…と連続して口づけした。だんだん間隔が短く、する時間が長くなっていく。
一旦止めて、再び抱きしめる。
「……怖いか」
「ううん…優しい…」
「…そう言ってはいけない。敵に刺激を与えてはならない」
自分のことなのに…。情けなかった。
優しい。そういわれると余計に抱き寄せたくなる。
「ティナ…、これで最後だ」
最後の口づけ。
彼女も慣れただろうか。少し理性を失わせる。
舌を彼女の唇から舌へと絡ませる。…こんなのがあるとどこかの本に書かれてあった。
意外と、本能が働いたのかすんなりいけた。彼女は驚いたようが、たちまち私にへと委ねる。
さっきの以上に、官能的だった。はっきり言うと、興奮した。頭が熱くなって何を考えられるのか分からなくなっていた。
正確にいうと、ティナのことしか考えられなかった。それくらい…、甘く苦しい罠だった。
理性があるうちに、ティナに言おう。
「明日も戦うんだ。…寝よう」







そして、次の日。
皆がいつも通りに起きてきたのに、私だけ昼過ぎまで寝ていたという…。後でフリオニールから聞いた話だが。

勿論、あの日の話は誰にも話してない、話さない。そのつもりだ。






*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

一回目から飛ばしすぎですね、わかります。


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無題
ウォルティナ大好物ですvv
uni 2009/03/20(Fri)10:33:13 編集
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